YouTuberの難聴うさぎってどんな人?活動内容やコラボ商品について解説

さまざまなYouTuberが活動されているなかで、聴覚障害を抱えた状態で積極的に活動されているYouTuberがいます。

聴覚障害者のYouTuber難聴うさぎさんは、インターネット上だけではなく会社を設立するなど、何にでも挑戦する精神で諦めない勇気を私たちに伝えてくれます。

今回は、難聴うさぎさんとはどのような人物なのか。SNSでの活動内容やコラボした商品など難聴うさぎさんについて深掘りしていきたいと思います。

目次

YouTuber難聴うさぎとは?

YouTuber(ユーチューバー)の難聴うさぎさんは、先天性感音性難聴を抱えている聴覚障害者の方で、SNSを通じて積極的にさまざまな活動をされています。

難聴うさぎさんが感音性難聴を抱えることになった原因は定かではありませんが、1歳半の時にはしかにかかり高熱が出たことがあったため、そのせいかもしれないとインタビューで答えています。

ここからは、YouTuber難聴うさぎさんの活動内容と、コラボした商品についてご紹介いたします。

YouTuber難聴うさぎの活動内容

YouTuberの難聴うさぎさんは、YouTubeだけではなくTikTokやInstagram・Twitterでも活動されていて、何にでも挑戦する高い意欲を感じられる方です。

数多くの動画を投稿しているYouTubeやTikTokでは、声を頼りに注文する必要があるドライブスルーに挑戦したり、ミュージックビデオを公開したり、他の障害を抱えるYouTuberやインフルエンサーとコラボした動画が多いです。

またサブチャンネル「難聴うさぎのゲーム部屋」ではゲーム実況にも挑戦しています。

どの動画もマイナスなイメージと捉えられてしまいやすい障害をプラスに捉えて、さまざまなことに挑戦しています。 Instagramでは難聴うさぎさんの天真爛漫(てんしんらんまん)さが伝わってくる写真が多く投稿されており、コスプレやモデルにも挑戦しています。

難聴うさぎYouTubeチャンネル
難聴うさぎTikTok
難聴うさぎInstagram
難聴うさぎTwitter

会社員から代表取締役へ

難聴うさぎさんはYouTubeチャンネル開設当初は会社員として働いていましたが、2021年に株式会社ASTOLTIAを設立して代表取締役に就任しています。

なぜ会社員から会社設立に至ったのかというと、自身のチャンネルで企画した営業職として「100日間で売り上げ1億円チャレンジ」に挑戦していた際に、途中で会社の方針が大きく変わることになり退職することになったそうです。

本当は会社を退職するということでチャレンジもそこで終了だったのですが、「途中でやめる」ということが難聴うさぎさんの中で受け入れることができず、チャレンジを続けるために会社を設立したそうです。

難聴うさぎTwitter

次世代型集音器の共同開発者として

難聴うさぎさんが開発協力者としてたずさわったのが、「comuoon pocket」という次世代型の集音器の開発でした。

「聴覚研究者が本気で作る「究極の集音器」」をキャッチコピーに、従来の「集音器は音が悪い」という概念をくつがえして「より自然な音」を求めて開発されました。

新型コロナウイルス感染症が蔓延(まんえん)してから、マスクの着用やアクリルパネルの設置に伴い「聞こえにくさ」を感じる方が多くなりました。

難聴うさぎさんは日常的に補聴器を装着していますが、音だけではなく口の動きを見て何て言っているのかを理解していました。

しかしマスクの着用によって口元の動きが見えなくなってしまったため、補聴器を装着していても聞こえづらさを感じるようになったと言います。

そこでcomuoon Pocketを試したところ、難聴うさぎさんの感想では「はっきり聞こえる」とのこと。

【参照】耳鼻科医も認めた新世代型集音器が登場!米国脳科学学会で報告された特許技術「SonicBrain」搭載リスニングモニター「comuoon pocket」|GREEN https://greenfunding.jp/lab/projects/5093

初のコラボ商品も実現

2021年7月5日にYouTube・TikTokに投稿された「骨伝導イヤホン×難聴うさぎ【初コラボ商品】」という動画で、「Vibone nezu(バイボーン ネズ)」という骨伝導集音器をコラボで開発したと発表しました。

従来の骨伝導イヤホンを科学で極めたバイボーン ネズは、耳の中に装着する構造や形状で特許を2つも取得し聴能力を持ったイヤホン。

「難聴うさぎ」というキャンペーンコードを入力することで本体価格や一週間お試しレンタル料金の値引きサービスを受けることができます。

【参照】Vibone nezu|SOLIDSONOC https://solidsonic.co.jp/

「嘘」や「詐欺」、その認識は正しいですか?

障害を抱えた状態で活動することは、何にしても障害を抱えていない方と比べて大変なことです。

そんななかで、ときに心ない言葉がインターネット上で投げかけられることも多く、今回ご紹介した難聴うさぎさんについても例外ではありません。

ここからは、障害を抱えている当事者と健常者の認識のズレや障害とは何なのかについて、少しだけお話させていただきます。

当事者と健常者の「障害」についての認識の違い

聴覚障害に限らずさまざまな障害があるなかで、当事者の方は「障害には人それぞれ程度が異なる」ということは理解しています。

これは障害を抱えているということで、同じく障害を抱えている方々と接する機会が多いことから「障害は人によって違う」ということを自然と理解することができるからです。

しかし一方で健常者の方の中には、障害を抱えている方と接する機会が少なく、障害の定義をそのまま鵜呑み(うのみ)にしてしまっている場合があります。

そのため、ときに「それは障害ではないのではないか」と心ない言葉を障害者の方に投げかけてトラブルになることがあります。

障害とは「その人が困難に感じていること」

厚生労働省の参考資料によると、「障害者(児)の定義に関する規定の状況」の項目にて、「(中略)日常生活又は社会生活に相当な制限を受ける者をいう」と定められています。

そのため聴覚障害の場合だと「耳が聞こえない」という認識は正解ですが間違いで、日常生活や社会生活において「聞こえない」「聞こえにくい」ことで困っている状況であればそれは障害ということになります。

健常者の方が抱いているイメージと、障害者の方の実情は大きく異なることが多く、先入観で障害について認識してしまうと、非常に視野が狭くなってしまいます。

聴覚障害者であれば、全く聞こえない方も居れば、聞き間違えてしまうことが多い方、聞こえにくい方など「聞こえ方」について幅広い障壁(しょうへき)を抱えている可能性があるのではないかと、健聴者はさまざまな可能性を考えることで双方にとって気持ちの良い関係を築けるのではないでしょうか。

【参照】障害者の範囲(参考資料)|厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/dl/s1031-10e_0001.pdf

まとめ

YouTuberの難聴うさぎさんは、先天性感音性難聴を抱えているインフルエンサーです。

難聴うさぎさんがYouTubeチャンネルを開設した当初は会社員として働いていましたが、「100日間で売り上げ1億円チャレンジ」が退職というかたちで終わりを迎えるようになったため、会社を設立してチャレンジを続けたというネバーギブアップ精神も人気の理由です。

障害を抱えながらチャレンジするということは、障害を抱えていない方と比べると相当大変なことなのは想像に容易です。

そんななかで、認識のズレや不足から心ない言葉を投げかけられることも多いですが、本当に自分の認識は合っているのかを、言葉を投げかける前に考える必要があるのではないでしょうか。

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