一般社団法人 全日本ろうあ連盟青年部が主催する、「全国ろうあ青年研究討論会」は、毎年11月に全国持ち回りで開催される大きなイベントです。
新型コロナウイルス感染症の影響で、昨年と今年はインターネット配信で開催されるようになり、より参加が容易になりました。
しかし全日本ろうあ青年研究討論会に参加するためには、5つの条件を満たして、期日までに事前に申し込む必要があります。 そこで今回は、全国ろうあ青年研究討論会のイベント内容と開催スケジュール、参加方法について詳しく解説していきます。
全国ろうあ青年研究討論会とは?

全国ろうあ青年研究討論会は、満35歳以下の全日本ろうあ連盟の青年部員などが参加することができるイベントです。
毎年11月に全国持ち回りで開催される本大会は、近年では新型コロナウイルス感染症の影響によってインターネット配信で開催されています。
条件を満たしているろう青年部員や、聞こえる青年であれば、パソコンやタブレット端末があれば気軽に参加できるので、ぜひ参加できるのであれば検討してみましょう。
ここからは、全国ろうあ青年研究討論会とは?2021年に開催されたイベント内容と、2022年のスケジュールについて解説いたします。
全国のろうあ青年・聞こえる人の交流会
全国のろうあ青年が、一堂に会して実社会におけるさまざまな問題を討論し、その学習を通じて相互の連帯と交流を深めて、耳の聞こえるすべての青年と手をつなぎあって前進し、平和で明るい人間社会の建設に努める。
全国ろうあ青年研究討論会は、上記の開催目的にそって行われます。
近年の新型コロナ感染症の影響で、前回の鳥取県で開催された第55回全国ろうあ青年研究討論会はオンラインで配信されました。
- オープニング…40分
- 記念講演…30分
- 講演…1時間
- パネルディスカッション…1時間15分
- フィナーレ…25分
一般社団法人 全日本ろうあ連盟や公益社団法人 鳥取県聴覚障害者協会などの方々が、講演やパネルディスカッションを行いました。
全国ろうあ青年研究討論会の歴史
全国ろうあ青年研究討論会は、2016年に50回目の開催を実現しました。
1966年に京都で初めて全国ろうあ青年研究討論会が開催されて以降、毎年11月に全国持ち回りで開催されています。
2020年に埼玉県で開催予定だった全国ろうあ青年研究討論会は、残念ながら新型コロナウイルスの影響で中止となりましたが、前述したように翌年の鳥取県で開催された同討論会は、インターネット配信で開催されました。
これまでは会場を借りて集まるかたちで開催されてきましたが、時代の変化や状況に応じて、臨機応変に開催方法を変更しています。
今後、現地開催と平行してインターネット配信も同時に行われれば、遠方に住んでいて参加できない方や、病気や障害が理由で参加できない方が、気軽に全国ろうあ青年研究討論会に参加できるようになるのではないでしょうか。
2022年は鹿児島県で開催される
2022年(令和4年)11月に開催される第56回目となる全国ろうあ青年研究討論会は、鹿児島県で開催されます。
日目 | 日 | 時間 | 内容 |
1日目 | 11月26日(土) | 12:00〜 | 受付 |
13:00〜13:40 | 開会式 | ||
13:40〜14:00 | 講座・分科会紹介 基調報告 | ||
14:00〜14:40 | 記念講座(質疑応答など) | ||
15:00〜16:30 | 講座・分科会討論 | ||
16:45〜 | 交流会受付 | ||
17:00〜18:00 | 交流会 |
日目 | 日 | 時間 | 内容 |
2日目 | 11月27日(日) | 9:00〜 | 受付 |
9:30〜12:00 | 講座・分科会討論 | ||
12:00〜13:00 | 昼休憩 | ||
13:00〜14:00 | 閉会式 | ||
14:00〜14:30 | フィナーレ |
スケジュールは上記のようになっており、今年はZoomを使ったインターネット配信で行われます。
また、分科会のときに討論を行うので、カメラ付きのパソコンやタブレットが必要になります。
来年開催となる2023年(令和5年)の全国ろうあ青年研究討論会は、近畿地方で開催されることが決まってので、機会があれば参加してみても良いですね。
詳しい参加方法については、次の項目でご紹介いたします。
全国ろうあ青年研究討論会への参加方法

全国ろうあ青年研究討論会へ参加するためには、冒頭でお話ししたように参加条件を満たす必要がある他に、事前に申し込みが必要です。
ここからは、全国ろうあ青年研究討論会の参加条件と申し込み方法いついて、2021年に鳥取県で開催された全国ろうあ青年研究討論会を例に解説していきます。
全国ろうあ青年研究討論会の参加資格
- 各都道府県所属協会会員で、満35歳以下のろう青年部員
- 満36歳以上の青年部員の場合は、別途協議の上参加の可否を決定
- 加盟団体青年部長の推薦を受けた満35歳以下のきこえる青年
- 一般社団法人全日本ろうあ連盟青年部中央委員、第55回全国ろうあ青年研究討論会の手話通訳者・記録者。要約筆記者など、運営委員・実行委員に委託された者
- 一般社団法人全日本ろうあ連盟青年部中央委員長が参加を認めた者
上記5つの参加条件は、2021年に開催された全国ろうあ青年研究討論会の参加資格です。
開催される年によって参加条件が異なる場合があるので、事前によく確認しておきましょう。
全国ろうあ青年研究討論会の申し込み方法
全国ろうあ青年研究討論会への申し込み方法は、2021年の場合、10月31日必着で申し込みを行う必要がありました。
申し込みの際は、申込書と参加費3,000円を併せて、加盟団体青年部の責任者に申し込む必要があります。
もし申し込みを取り消す場合は、「問い合わせ・変更・取り消し等申請書」用紙に記入をして連絡する必要があります。
インターネット配信の参加方法
2021年に鳥取県で開催された全国ろうあ青年研究討論会は、YouTubeで動画を限定公開して配信。
2022年に鹿児島で行われる全国ろうあ青年研究討論会は、Zoomを活用したリアルタイムインターネット配信となっています。
2021年のYouTube動画配信のケースであれば、スマートフォンやタブレット・パソコンを利用して、期間内であれば自由にいつでも視聴することが可能でした。
しかし今年開催されるリアルタイムインターネット配信であれば、討論会に参加するために、カメラ付きのタブレットやパソコンが必要になります。
このようにその年ごとの配信方法によって、必要になるもの、事前準備などが異なるので、参加案内書をよく読んで確認しておきましょう。
【参照】第55回全国ろうあ青年研究討論会in鳥取|公益社団法人 鳥取県聴覚障害者協会 https://torideaf.jp/files/libs/2773/202110131810563280.pdf
まとめ

全国ろうあ青年研究討論会は、毎年11月に全国持ち回りで開催されている大きなイベントです。
おおむね10月末までに事前に申し込む必要がある他に、参加するためには「満35歳以下の青年部部員であること」などの細かな条件が定められています。
もしあなたが全国ろうあ青年研究討論会に参加できるのであれば、貴重な交流の場・情報の場となる本討論会に参加してみてはいかがでしょうか?